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PPPoEマルチセッション環境でサーバを公開するには
通常のPPPoEマルチセッションの設定以外に、「静的IPマスカレード設定」と、「静的ルーティング設定」を使用することで、サーバを公開できます。 下記にその方法について説明します。
■ 1箇所の接続先に対してサーバを公開する場合
下記の設定を行うことによって、サーバを公開できます。
　・「静的IPマスカレード設定」
　・「静的ルーティング設定」（送信元アドレス指定）
　【設定例：LAN側のWebサーバを[接続設定2]に公開する場合】

「静的IPマスカレード設定」
1. パソコンを起動する
2. Webブラウザを起動し、「Web設定」のページを開く
Webブラウザのアドレスに「http://ntt.setup/」と入力後、パソコンの「Enter」キーを押します。
アドレスには、本商品のIPアドレス(工場出荷時は192.168.1.1)を入力して開くこともできます。
3. ユーザー名に'user'と入力し、機器設定用パスワードを入力する
ユーザー名は、すべて半角小文字で入力してください。
4. 「詳細設定」-「静的IPマスカレード設定」をクリックする
5. 「対象インタフェースを選択」のプルダウンメニューで 「接続設定2」を選択し、[選択]をクリックする
6. ［NATエントリ］の中から編集したいエントリ番号行末の[編集]をクリックし、[NATエントリ編集]欄で下記のように設定する
変換対象プロトコル TCP
変換対象ポート 80(もしくはwww)
宛先アドレス 192.168.1.2(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
7. [設定]をクリックする
設定内容が有効になります。
8. [前のページへ戻る]をクリックする
登録した内容が表示されます。
9. [NATエントリ]欄で、設定したエントリ番号をチェックする
10. [設定]をクリックする
設定内容が有効になります。
　
「静的ルーティング設定」（送信元アドレス指定）
11. 「詳細設定」-「静的ルーティング設定」をクリックする
12. ［静的ルーティングエントリ］の中から編集したいエントリ番号行末の[編集]
をクリックし、[静的ルーティングエントリ編集]欄で下記のように設定する
指定方法 送信元アドレス指定
送信元アドレス 192.168.1.2(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
インタフェース ※ WAN側に設定されます。
接続先 接続設定2
　
13. [設定]をクリックする
設定内容が有効になります。
14. [前のページへ戻る]をクリックする
登録した内容が表示されます。
15. [静的ルーティングエントリ]欄で、設定したエントリ番号をチェックする
16. [設定]をクリックする
設定内容が有効になります。
17. 上記の設定が完了したら、[保存]をクリックする
設定内容が保存されます。
上記のような設定を行った場合には、[接続設定2](WAN側)と本商品内のWebサーバ(LAN側、IPアドレスは'192.168.1.2')は、 直接通信できます。
ただし、このWebサーバ(LAN側、IPアドレスは'192.168.1.2')からは、[接続設定2]宛ての通信しかできません。
■ 2箇所以上の接続先に対してサーバを公開する場合
下記の設定を行うことによって、サーバを公開できます。
　・「静的IPマスカレード設定」
　・「静的ルーティング設定」（宛先IPアドレス指定）
　【設定例：LAN側のWebサーバを[接続設定1]と[接続設定2]に公開する場合】

あらかじめ、「基本設定」-「接続先設定」-［接続先の設定］で[接続設定1]と[接続設定2]が設定されていることを確認してください。
1. 「基本設定」-「接続先設定」-［接続先の選択設定］を下記のように設定する
接続可 [接続設定1]、[接続設定2]
優先接続 [接続設定1]
2. [設定]をクリックする
設定内容が有効になります。
　
「静的IPマスカレード設定」
3. 「詳細設定」-「静的IPマスカレード設定」をクリックする
[対象インタフェースを選択]のプルダウンメニューで接続先を選択し、[選択]をクリックする
4. ［NATエントリ］の中から編集したいエントリ番号行末の[編集]をクリックし、[NATエントリ編集]欄で下記のように設定する
対象インタフェースを選択 [接続設定1] [接続設定2]
変換対象プロトコル TCP TCP
変換対象ポート 80(もしくはwww) 80(もしくはwww)
宛先アドレス 192.168.1.2
(LAN側のWebサーバのIPアドレス)		 192.168.1.2
(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
※ 上記のように、[接続設定1]と[接続設定2]の設定内容が同じ場合は、［ＮＡＴエントリ編集］で、エントリ番号を2つ登録する必要はありません。

5. [設定]をクリックする
設定内容が有効になります。
6. [前のページへ戻る]をクリックする
登録した内容が表示されます。
7. [対象インタフェースを選択]のプルダウンメニューで[接続設定1]を選択する
8. [NATエントリ]欄で登録した[エントリ番号]をチェックし[設定]をクリックする
設定内容が有効になります。
9. [対象インタフェースを選択]で[接続設定2]を選択し、手順8と同様に設定する
　
「静的ルーティング設定」（宛先IPアドレス指定）
10. 「詳細設定」-「静的ルーティング設定」をクリックする
11. ［静的ルーティングエントリ］の中から編集したいエントリ番号行末の[編集]を
クリックし、[静的ルーティングエントリ編集]欄で下記のように設定する
指定方法 宛先IPアドレス指定
宛先IPアドレス 200.200.22.0
ネットマスク 255.255.255.0
インタフェース WAN側
接続先 接続設定2
12. [設定]をクリックする
設定内容が有効になります。
13. [前のページへ戻る]をクリックする
登録した内容が表示されます。
14. [静的ルーティングエントリ]欄で設定したエントリ番号をチェックする
15. [設定]をクリックする
設定内容が有効になります。
16. [保存]をクリックする
設定内容が保存されます。
上記のような設定を行った場合には、'200.200.22.0/24'のネットワークに属する端末からは、本商品内のWebサーバ(LAN側、IPアドレスは'192.168.1.2')と直接通信することが可能です。
しかし、'200.200.22.0/24'のネットワーク以外のネットワークに属する端末とは、直接は通信できません。
 
＜お知らせ＞　－制限事項－
  • LAN側からの送信時に「静的ルーティング設定」でエントリされているものと一致しない場合は、「優先接続」に指定されている接続先以外とは、通信できません。 また、「静的ルーティング設定」でエントリを指定していない場合は、「優先接続」に指定されている接続先と通信します。

  • DMZポートにサーバを公開する場合も、「静的ルーティング設定」でパケット送信先を設定することによって、2箇所以上の接続先にサーバを公開できます。
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